3代目とのことですが、家業を継ごうと決めていたのですか?
実をいうと、家業を継ぐことは全く考えていませんでした。大学卒業、製紙メーカーに入社し、都内で営業マンをしていました。ある日、母親から「お父さんの目が見えなくなる!」と慌てた様子で連絡がありました。幼い頃から祖父や父から「お前は甘納豆屋を継ぐんだ」と言われて育ってきたせいか、その時「実家に帰るしかない」と思い、龍ケ崎市に戻ってきました。戻ってみると、実際はそこまで大きな事態ではなかったんですが。
29歳から家業に携わることになり、「専務取締役」としてスタートしました。私は前職の経験から「業界が違うだけで営業職ということは同じ」と簡単に考えていたのですが、それは大きな勘違いでした。実際にやってみると、小切手の切り方も経営のノウハウも知らない自分に気付かされ、たくさんの先輩経営者の方から学ばせていただきました。
当社は、甘納豆専門店として初めて、2012年に食品安全マネージメントISO22000を取得し、国際基準の安全管理の下で製造を行っています。主にOEMメーカーとして製造をしているので、今後も他社に満足していただける商品を作っていき、ゆくゆくは甘納豆専門店として全国1位を目指したいです。さらに、海外にも甘納豆の魅力を伝えていきたいですね。海外で「株式会社つかもと」の商品を目にするようになる日が来ることも目標にしています。
「いつも心に太陽を」
出会いを大切にする「一期一会」。その貴重な機会を得るためには、いつも笑顔を絶やさないことだと思っています。私は、現在までたくさんの人に出会えたことで、今があると思っています。愚直に笑顔でいることを今後も大切にしていきます。